ドロップショットはただの返球じゃない!試合で使える「生きるドロップ」を打つには?
中級者・初級者のみなさん、ドロップショットの練習、どんな風にしていますか?「相手のネット前にふわっと落とす」というイメージで練習していませんか?
バドミントンはそんなショットを競う競技ではありません。スマッシュか?クリアか?ドロップか?同じフォームから繰り出して相手を崩す攻撃的なショットです。
練習でも試合を想定して相手にわからないフォームを心がけ、ネット前の処理も出来るように体も移動させましょう。
ドロップショットの「本来の目的」とは?
ドロップショットは、スマッシュやクリアと組み合わせて使うことで、その真価を発揮します。
- 相手を動かす: 相手を前後に動かすことで体勢を崩し疲労させます。
- コースを散らす: 同じ体勢からスマッシュやクリア、そしてドロップと、違うコースにシャトルを打つことで、相手は次に何が来るか予測できなくなり動きが遅れます。
- チャンスを作る: 相手がドロップに飛びついたところを、次のクリアやスマッシュで一気に攻める、といったチャンスを作り出します。
ただドロップを打つだけの練習では、相手に「ドロップが来る」と読まれてしまいます。試合で通用するドロップを身につけるためには、ドロップを打った後の動きが非常に重要になります。
「生きるドロップ」のための練習方法
試合で使えるドロップを打つには、以下の3つのポイントを意識して練習しましょう。
1. スマッシュと同じフォームで打つ
ドロップを打つときだけ、フォームを変えていませんか? それでは相手に「ドロップが来るな」と、読まれてしまいます。ドロップは、スマッシュやクリアと同じフォームから打ち、最後の瞬間に手首の力でシャトルをコントロールします。これにより、相手は最後までどんなショットが来るのか判断できません。
2. 打った後は「前に出る」
ドロップを打った後、その場に立ち止まっていませんか?ドロップを打ったら、すぐにネット前に**「出る」**ことが重要です。相手のネット前の返球に素早く対応できるように準備をすることで、相手にプレッシャーをかけられます。
3. ネット前の返球に対応する
ドロップを打って前に出た後、相手から返ってくるネット前のシャトルを返球する練習も同時に行いましょう。この繰り返しが、試合の展開を有利に進める上で非常に大切になります。
相手を動かす「ゲームメイク」を意識しよう
バドミントンは、ただシャトルを打ち合うだけのスポーツではありません。いかに相手を疲れさせ、自分の有利な展開に持ち込むかというゲームメイクが重要です。
ドロップは、そのゲームメイクの重要な武器の一つです。スマッシュやクリアを打つフリをしてドロップを打ったり、ドロップを打って相手を前に引きつけてからクリアを打ったり、といった組み合わせを練習してみましょう。
もう一度、あなたの練習を見直してみませんか?
ドロップショットは、ただ「ネット前にふわっと落とす」練習だけでは、試合で通用しません。スマッシュやクリアと組み合わせて、相手の動きをコントロールするための練習を意識してみましょう。
ドロップを受ける側の時も、試合を意識してください、試合で出来るようにするのが練習ですよ!